節分草

節分草は小さな小さな白い花だった。

この案内板をたよりに、


たった一輪、細く頼りなげに咲くその花を、枯れた落ち葉の間から目を凝らしてやっと見つけた時だった。まさに夫と二人、このかわいい花を覗き込んでいた。



山全体が足元から大きくゆさゆさ・・揺れた。かなり長い時間・・・
自分が又めまいを起こしたのかと思った。
埼玉県東松山の「国営武蔵丘陵森林公園」を散歩中だった。

３月１１日金曜日はとても珍しいことに、夫が有給休暇を取っていた。
せっかくの休暇だからと、高速道路を使って夫と二人ここまでドライブに来たのだった。そして広大な敷地に広がる森林公園の中を散策ウォーキング中だった。



梅の花が満開。まだちょっと肌寒いけど、この時期の花を探しながら散歩してた。



うららかな春の日だったのに・・・。




これはいつもの地震ではない！・・と直感して、すぐに都内にいる子供達にメールをした。
「大丈夫？」
すぐに返事はない。・・少しして娘から「大丈夫！？」というメール。


お互いにメールが行き違いになったらしい。どうやら私のauから送ったメールは「送信済み」になってもすぐには届いてなかったのだ。地震の直後からメールの送受信はいつもより時間がかかったようだ。もちろんすぐに電話もつながらなくなった。


しばらくして、息子からも無事のメールがきて、家族、両親、安否確認はできた。


その後、私達は、高速道路が閉鎖され渋滞で４時間以上かかりやっと家に帰宅。
都内で帰宅難民になった子供達は、それぞれ安全な場所で一夜を明かし、翌日お昼ごろ、無事に帰宅してきた。



娘がドイツでのボランティアで知り合った世界中の友達からFACEBOOKを通して、メッセージが届けられているそう。フランス人の友達は「そちらは大丈夫？行くところがなかったらこちらへ避難して。」と。みんな原発を心配しているのだ。

フクジュソウ

地震の前日にヨーロッパ一人旅から帰国した息子には、ドイツ滞在中に友達になったばかりのフィンランド人の友達からも「大丈夫か？」のメッセージ。

雪割り草

夫は夫でかつての駐在先での仕事仲間から「マニラのこちらの家を使って・・。」などとたくさんのメールお見舞いなど・・。

クロッカス


私もデュッセルドルフに住む日本人のお友達からメールをいただいた。

クリスマスローズ


世界中にいる友達が心配しているのね。
みなさんありがとう。

ベルリンに住む知り合いの方から送られてきたYou Tube動画。
　　　
　　　　↓
　　　あなた達はひとりじゃない



今はささやかだけど自分にできることをやっていこう。
車は使わない。
必要以上な買い物はしない。
節電への協力。

輪番停電ももう何回目か。
そのたびに、今まで電気も水もどんなに必要か、どんなに使いたい放題だったんだなと再確認。
湯たんぽかかえて暖をとる。
不便になることは免れないけど、我が家の意識改革も必要だと思った。
幸い病人も小さい子もいないからね。なんとか工夫して乗り切らないと。




家族で食事を囲めるありがたさ、感謝しよう。




明るい春の日が１日も早く訪れることを願おう。