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② ツェルマット [ドライブで行くスイスアルプス2009年6月]

2009年6月11日(木) ツェルマットへ

時差もあるため夜早め就寝した両親は、朝は早くから目が覚めていたよう・・
家族だけの車の旅は時間を気にしなくてよいストレスフリーです。準備ができたら出発、休みたい時に休憩。年老いた両親にはこの方法が肉体的、精神的に一番良いようです。(私にとってもですが・・)

さて、この日の行程はチューリヒ~ツェルマットへの移動。移動距離としては250キロくらいだと思いますが、峠越えがあります。ツェルマットにはのんびりと夕方までに着けば良いという予定です。

9時頃、チューリヒのホテルを出発。少し車を走らせると、生憎雨模様に・・・!中央スイスの湖の景色など車窓は雨のためどんより・・・。しばらくして車はアンデルマットまで高速道路を走ります。

アンデルマットは ドイツからチューリヒを通ってイタリアへ続く南北の鉄道路線と、フランスからローザンヌを経てオーストリアへ抜ける東西の路線が交差する地点にある町。氷河急行の路線の丁度中間地点です。また、周辺のフルカ、ゴッタルド、スーステンなどの峠から来る道が交わる所でもあり、今も昔も交通の要所となっています。

要所という割には、小さな町でしたが、オートバイで峠越えをする人やハイカーで賑わうだろうこの町はまだハイキング時期には少し早いせいか、静かなたたずまいでした。

アンデルマットの町a2.jpg

のどかなアンデルマット
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アンデルマットでお茶休憩をした後、いよいよアンデルマット~オーバーワルトをまたぐフルカ峠へさしかかります。この峠はヨーロッパの分水嶺として昔から有名で峠の西側に降った雨や雪はローヌ渓谷を下り、レマン湖から地中海へ。東側に降った雨や雪はロイス川からフィーアヴァルトシュテッター湖を経由して、ライン川に傍流して北海へ。世界的に有名になった氷河急行の「氷河」という名前はこのフルカ峠を越えるときに眺められるローヌ氷河に由来しているそうです。現在の鉄道は新フルカトンネルを使って通過し、また氷河そのものも地球温暖化でかなり後退してしまって、列車が通っていた頃の絶景は写真や絵画でしか知ることはできないそう。

さて、アンデルマットから車を再び走らせると、まず荒涼としたウルスレンの谷。そして峠道に入っていきます。本格的な峠の上りになりヘアピンカーブの連続。上りは道幅もそんなに広くないところもあり、対向車が来たときはどちらかが道を譲らねばなりません。天気はどんよりとした曇で運転には大きな支障はないものの、景色はあまりきれいに見えません。

車をたびたびとめて撮影会。通ってきたウルスレンの谷
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かなり上ってくると、雪に覆われた景色になってきました。峠の道はすでに開通してますが、まだ夏山の観光季節にはほんの少し早いので対向車もそんなに多くはありませんでした。車よりバイクが多く、どんどん追い越していきます。

助手席でちょっと緊張する峠越え
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フルカ峠頂上付近c3.jpg


無事に峠を下ってから、しばらく平坦な道。ブリーク、フィスプを経由してまた少しづつ高度が上がっていきます。

ツェルマットへ近づくにつれ車窓はだんだん4000メートル級の山々が遠くに見えてきます。わくわくしますね。。
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目指すは世界でも有数の山岳リゾートのツェルマット。
ツェルマットはガソリン車のない村なので車で行く場合は4.8キロ手前にあるテッシュTäsch駅に隣接された大きな駐車場に車を停めて、電車に乗り換えなければなりません。そこからはツェルマット駅まで電車で12分の距離です。

テッシュ駅の駐車場ターミナル
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16時頃、ツェルマット到着。
この町がこれほどまでに有名なのは・・・答えはただひとつ。村の奥に堂々を聳え立つマッターホルン(4478M)が見えるから。この山を一目見たくて、両親(とくに母が・・)スイス旅行を希望していました。
その頃にはお天気はだいぶ回復していて、ツェルマットの村は晴れ。
駅近くのホテルにチェックインしたあと、村を散策。駅付近からはまだ彼は見えないんです・・・

駅から伸びるメイン通りのバーンホフ通り
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2泊した駅近くのホテル 1階はレストラン
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教会と市庁舎のあるドルフ広場
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この教会辺りからやっと彼は目の前に・・・。左へ曲がると、マッター・フィスパ川に出ます。川にかかる橋から臨むと、雲はかかっていたけれど、
その堂々たる雄姿を現していました
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両親もそれぞれカメラを構えて、出会えた喜びを分かち合っていました。
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真っ白なマッターホルン・・感動します。。。
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早めに取った夕食後、夫とふたりでまた散歩。7時半ごろだけれどまだまだめいっぱい日差しを浴びています。
時間が経つにつれ、雲がなくなり先端まで見えてきました。

20数年前にこの木の手すりがある橋で写真を撮ったことを思い出し、記念にパチリ
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マッターホルン(4478m)ズームアップ
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部屋に戻り、
ホテルの部屋のバルコニー側からわずかにマッターホルンが・・
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正しい時間を忘れてしまったのですが、夫はすでにグーグー寝ていたし、10時ごろ・・だったかなぁ。。私ひとりでバルコニーからマッターホルンを堪能・・。
日没前の最後の光を浴びるマッターホルン・・・バルコニーからズームアップ
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ああ、なんて凛々しく美しいんでしょう・・・・・・


Zermatt



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コメント 14

Krause

流石に天下のマッターホルン、写真だけでも十分に感動しました。スイスへは仕事で度々訪れていたのですが、ツェルマットはとうとう一度も行けませんでした。駅前通りも活気がありマッターホルンも見える素晴しいところだったのですね。いつか行きたいと思います。
by Krause (2009-08-07 04:39) 

Bonheur

真っ白なマッターホルン。私が見たときは雪がかなりとけてましたが、お写真のはジェラートみたいで素敵。
ちなみに、私は橋の真ん前のホテルに滞在してました(^-^)
by Bonheur (2009-08-07 06:37) 

めぎ

わ~♪よかったですね~~♪
あの頃ドイツはすっかりお天気がイマイチだったので、どうなったかしら・・・と思ってました。ご両親の念願かなって本当によかった!
こんなに綺麗に見えたなんて・・・本当に美しい山ですね。
by めぎ (2009-08-07 07:43) 

夢空

車でドライブ~♪いいですね~。
景色も、もちろん見事です★
このスイスのどこかに、娘のカメラはあるんだろうか・・・なーんて^^;
by 夢空 (2009-08-07 10:36) 

マリエ

感動ですね、マッターホルン、やはり、凄いです。
ステキな景色をご両親も堪能され、いい思い出がたくさんできてよかったですね、世界中の人を魅了してるところですものね。
ホントに、いいわぁ~(*^-^)
by マリエ (2009-08-07 14:34) 

miffy

マッターホルンはやっぱり素敵ですね~
綺麗な姿が見えて良かったですね。
ご両親も念願のマッターホルンに感動された事でしょうね^^
スイスまた行きたくなりました~
by miffy (2009-08-07 18:10) 

mint_tea

フルカ峠、結局行くのを止めてしまったのですが、こういう雰囲気なのですね~。マッターホルン!すばらしい。まだまだ雪が多いですね。雪の多いマッターホルンも良いですね~。私も橋のところで写真撮りました^^懐かしいです。それにしても教会のある広場の雰囲気が変わっていてびっくり。山岳美術館も地下?になったみたいですし、ツェルマットも少しずつ変わっているのですね。初めて行った時、駅のすぐ近くのホテルに泊まりました。Alexだったかそんな名前…。うーん、また行きたいです♪
by mint_tea (2009-08-07 22:50) 

Inatimy

山もある~、谷もある~、雪もある~♪と、
PCの前でワクワクしながら拝見しました。
いいなぁ、ご両親との旅。 うらやましいです。
私の両親は、飛行機が嫌、と来なくって・・・。
山の写真は、雲のかかり具合、風、光とコロコロ表情が変わって飽きないですね♪
by Inatimy (2009-08-08 06:40) 

いっぷく

直行便でスイスに入り、車で家族と共にアルプスドライブを楽しむなんて
なかなか実現できないことです。最高の思い出になりますね。
マッターホルンの神々しいこと!うらやましいかぎりです。
by いっぷく (2009-08-09 07:32) 

Baldhead1010

やっぱり名峰だけのことはありますね。
by Baldhead1010 (2009-08-09 08:57) 

hatsu

マッターホルン、美しいですね~。
写真から伝わる凛々しさに、感動しました^^
by hatsu (2009-08-11 14:08) 

rino

>Krause さま
ツェルマットの村は観光客がいっぱいの活気のあるところです。
スイス方面へぜひ出張を作ってください!(^^)

>Bonheur さま
Bonheur さん、橋の真ん中のホテルとは、とっても良い場所に泊まりましたね!常にお部屋から山が見えたでしょう♪
私はゴルナーグラートへの駅からもすぐの所にしました(^^)

>めぎさま
そうそう、デュッセルは毎日寒くて、山へ行ったらどうなるかしらと思っていましたが、幸いお天気には恵まれました。これで山を見られなかったらどうしようと思っていたのでホーーと胸をなでおろしましたよ(^^)

>夢空さま
チューリヒ行きの電車でしたよね。。カメラだけ盗られてしまうなんて・・!
重ね重ね残念ですよねーー!!

>マリエさま
まさに、この山は世界中の人を魅了してますよね~!行ったことはなくても本屋や雑誌や映像のどこかでお目にかかってますよね。堂々たる雄姿に感動ものでした(^^)

>miffyさま
両親も念願かなって、本当に良かったです。私はお天気のことがすごく気になっていて、とにかく到着日に姿が見えてとりあえずホーーでした(^^)

>mint_tea さま
私たちが泊まったホテルは「Hotel Derby」だったと思います。駅からすぐで1階のテラス付きレストランがすごく目立つところでした。駅からあまり歩かなくて良いように、便利なところにしました。教会の周辺も新しくなっているのですね。私は22年ぶりだったのであまり記憶にないのです・・。
スイスって何度も行きたくなりますよね~~♪そのお気持ちよくわかりますよ(^^)

> Inatimy さま
そう、なかなか飛行機嫌いな方もいらっしゃいますよね。私の叔父にもいます。ヨーロッパはフライトも長く、時差もあり、もううちの両親も今回で最後かもしれません。
山の写真、少しでも雲がかかってない瞬間を撮ろうと、本当に何枚も同じようなのを撮ってしまいました(^^;)

>いっぷく さま
ありがとうございます。年老いた両親と一緒にスイスの山へ行けるなんて、幸せに思っています。元気でなければできることではないですものね。
とても良い思い出になりました(^^)

>Baldhead1010 さま
行ったことはなくても誰でもどこかで目にしたことのある名峰ですよね!
本当に人を惹きつける力を持っているようなきがしました(^^)

>hatsu さま
私は2度目のマッターホルンだったのですが、それでもやっぱり惹きつけられました♪本当に美しいです(^^)

by rino (2009-08-11 18:43) 

nachic

わ〜怖そうな道ですね。朝とか凍ってたりして。
でも、いいお天気で、ご両親も楽しまれたでしょうね。
写真を見ながら、綺麗な空気を感じさせていただきました。
マッターホルンも素晴らしいですね!!!
by nachic (2009-08-12 21:23) 

rino

> nachic さま
一応道は整備されていましたけど、まだ雨も雪も降りそうですから、怖いですよね~。時期的にはもう少し遅い6月下旬頃~行くのがよいかもしれませんね。インフルエンザ騒ぎの頃でしたけど、スイスできれいな空気を沢山吸ってきました(^^)
by rino (2009-08-15 14:49) 

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